韓国人シンガーKが日本の伝統を旅する「日本の千年のデザイン文化を感じる仕事」
第13回 名古屋黒紋付染 飯田優美堂 紋章上繪師・飯田勝弘さん
Kの感想
紋章上繪師。とにかくこまかくて、うちのスタッフも息をとめてじっと見入っていた撮影現場でした。職人技と言ってしまえば、軽く聞こえるかもしれませんが、近くで見ると、職人にしかできないことが実感できました。パソコンや機械などでできることはどんどん増えているんですが、人が描くぬくもり、人が作るから温かみが伝わってくる。精緻な一方、人間くさい部分もちゃんと守っているというのが印象的でしたね。
最後の対談で飯田さんもおっしゃっていた家族を想うということ。紋がいたるところにあると家族想いになるのではないかと僕も感じました。昔は家を見分けるために使われていた紋ですが、時代の変化とともに、家紋というのは、家族を想うためのシンボルへと変わってきたんだと思いました。